スギ・ダニ舌下免疫療法

 アレルギーの原因であるスギ、ダニの抗原を舌下に投与し続けることにより、体を慣れさせて、鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)、結膜炎(目のかゆみ)の症状を抑えようとする治療です。この治療は、一般的に行われる内服、点鼻などの対症療法(症状を和らげ、苦痛を軽減するための治療)とは違い、病気の原因除去を目的とした根治的な治療法です。アレルギー性鼻炎だけではなく気管支喘息の発症を抑制することもわかっています。皮下注射法とは違い痛みがありませんし、重篤な副作用の報告も少なく、死亡例の報告もありません。
 効果については、過去の報告から2割の方に著効し、8割の方に効果があることがわかっています。逆に言いますと2割の方には効果がありません。効果があって治療を終了した場合も、その後の効果が減弱する可能性はあります。1~2年程やってみて効果があれば、計4~5年継続することをお勧めいたします。
※ スギの舌下免疫療法の治療開始時期は花粉飛散期以外となります。(5月~12月末の間で治療開始)


治療の適応となる方
 ① 5歳以上~65歳未満の方(当院では18歳未満の場合、治療初回は保護者同伴が必要です)
 ② スギ・ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎の方
(事前にアレルゲン検査が必要です。他院結果も可。当院では1年以内の検査結果を参考にさせていただきます)

治療の適応とならない方
 ① β阻害剤(高血圧薬など)を内服している方
 ② 治療開始時に妊娠している方、授乳中の方(投与中に妊娠が生じた場合は、問題ないとされている)
 ③ 不安定な重症喘息がある方、また1年以内に喘息発作がある方は当院では治療開始できません。
 ④ 全身的に重篤な疾患(悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全、重症心疾患、慢性感染症)
 ⑤ 全身ステロイド薬や抗がん剤を服用中の方
 ⑥ 発熱を伴う感冒など急性感染症にかかっている方

お薬の種類・用量について
 スギは「シダキュアスギ花粉舌下錠」、ダニは「ミティキュアダニ舌下錠」で治療を行います。
シダキュア舌下錠はダニ抗原含有量の異なる2種類の錠剤(2000 JAU・5000 JAU)
ミティキュア舌下錠はダニ抗原含有量の異なる2種類の錠剤(3300 JAU・10000 JAU)があります
通常、投与開始後1週間は、用量の少ない錠剤(シダキュア 2000 JAU、ミティキュア 3300 JAU)を1日1回1錠内服していただきます。症状が問題なければ1週間後から用量の多い錠剤(シダキュア 5000 JAU、ミティキュア 10000 JAU)を1日1回1錠に増量し、内服開始から2週間後に再診していただきます。以降は問題なければ1か月ごとの診察となります。
※副作用などにより、増量期を長く続ける場合があります。 増量期に副作用が出た場合はご相談ください


以下の場合は、投与を控えるようにしてください。
 ① 喘息発作時、気管支喘息の症状が激しい時
 ② 口腔内の掻痒などの症状が酷い時
 ③ 抜歯後などの口腔内の術後または口腔内に傷や炎症等がある時
 ④ 感冒時や体調が悪い時
 ⑤ 舌下投与を長期に中断し、再開する時


服用方法
 初回の投与は、当院内で行います。副作用の発現を確認するため、30分は院内にいて頂く必要があります。2回目以降は、ご自身で行っていただきます。
1日1回の服用です
お薬を舌の下に入れます
約1分間保持したあと、飲み込みます(完全にお薬が溶けるまで唾液は飲み込まないでください)
服用後5分間は、うがいと飲食は控えてください

その他の注意点
治療中に異常が認められた場合は、直ちに受診してください。
誤って過量を服用した場合は直ちに吐き出してうがいをし、翌日以降は正確な用量を服用してください。
誤って舌下に保持せず飲み込んでしまった場合には、同日は再度の服用は行わず、翌日以降に改めて正しい用法・用量で服用してください。
服用を忘れた時は、同日中に気付いた場合にはその日の分を服用し、また前日分の服用を忘れた場合には翌日に1日分のみを服用してください。つまり、1日1回分のみの服用となります。


スギ・ダニ舌下免疫療法を御希望の方へ
・ 予約は必要ありませんが、お時間だけ御注意お願い致します。
・ 初回の説明で20分程度+薬剤投与後の30分間、合わせて約1時間は院内にいていただく必要がありますので、都合の良いときにご来院お願い致します
・ 舌下治療の初回受付は、通常の受付終了時間の2時間前で終了させて頂きます。遅く来院されますと治療をお断りさせて頂く事もありますので御了承お願い致します。



スギ舌下免疫療法2019年アンケート結果